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浄土真宗本願寺派の仏壇と仏具(4)宝鐸(ほうたく)

浄土真宗本願寺派(お西)の仏壇では、御本尊を安置する宮殿(くうでん)の軒先に宝鐸と呼ばれる瓔珞(ようらく)を吊します。宝鐸とは隅瓔珞とも呼ばれ、小さな透かしの蝶型の飾りを連ねたものです。

「無量寿経」には次のような一節があります。

無量寿国は、其の諸々の天人には衣服、飲食(おんじき)、華香あり。瓔珞、繪蓋(そうがい)、幢幡(どうばん)には微妙(みみょう)の音声あり。所居の舎宅、宮殿、楼閣は其の形式に称(かな)い、高下・大小なり(中略)垂るるに宝鈴を以てす。

以上の経典は極楽浄土の様子を描いたもので、極楽にある家、宮殿、楼閣には宝鈴が垂らされ、この宝鈴が即ち宝鐸であるとされています。